my very precious days ーHIROSUE TOMOKO

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聖テレジアの街

 
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 私のクリスチャンネイムにもなっている聖テレジアが幼いころから過ごした、パリから北へ汽車で2時間ぐらいのところにあるリジューという小さな街に行ってきました。高知駅よりも小さなプラットフォームに降り立つと、近くの山上に大きな聖堂らしき建物が見え、のどかな田舎なのにやはり聖地なのだなあとしみじみ。ところが。この聖地で、なんとこの旅最大の失敗をしでかしてしまいました。
 一泊38ユーロの安いホテルを予約していたのですが、そのホテルはかなり郊外にあるようで、街中からタクシーかバスで行かなければなりません。私は当然、バスで行こうとしたのですが、運転手さんに行く先を確かめたにもかかわらず、違う方向のバスに乗ってしまって。運転手さんは、私の大きなスーツケースを見て勝手に駅に行くと勘違いしたらしく、私もなんとなく嫌な予感はしていたのですが、案の定、駅に連れ戻されてしまったのです。それでついつい、運転手さんに文句を言ってしまった私。そしたら、それが、さらに悪い方向に。なんと、その時はすぐに、タクシーに乗り換えてホテルまで行ったのですが、着いてお金を払おうとして、財布や航空券の入った手提げ袋をバスの中に忘れてきたことに気づいたのです!
 「どうしよう‥」と、頭の中は真っ白に。タクシーの運転手さんはお金をもらうのを諦めて帰っていき、ホテルのフロントのお兄さんに頼んでバス会社に電話してもらったのですが、見つからないとのこと。次のバスがくるのを待って自分で探すのが一番と言われて、バス停で待てとくらせどバスは来ないし‥。やっと来たバスの運転手さんに、「バスのステーションまで行って探したい」と言うと、「それなら一時間後のバスに乗って」ということで、仕方なくホテルの部屋に戻り、頭を抱えていました。パスポートと多少の現金はあるけれど、財布にはクレジットカードが入っていたので焦るばかり。日本でもさんざん財布をなくしてきた私ですが、ここでバスの中に忘れるとは‥。
 すると、トントンとドアをノックする音がして、開けると、フロントのお兄さんが私のバッグを手に持ってにっこりと笑っていました。
 
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 写真は、戻ってきた私のバッグ。アントワープのノートルダム大聖堂で買ったものです。聞くと、バスの運転手さんらしき人が届けてくれたそう。中身を確かめてみると、いちばん心配していたカードはありましたが、ユーロの現金だけがごっそりなくなっていました。たぶん、200ユーロ(2万円ぐらい)はあったと思うのですが‥。まあ、それで済んだので良かったです。ちゃんと小銭は残してくれていたので朝バスに乗ることはできたし。リジューの街に寄付をしたと思って、今後は気を付けます。
 そんなわけで初日は巡礼どころではなかったですが、とにかく、こちらでは(特にフランス)、英語が全く通じないことが多いし、話してくれても発音が分からないし(向こうもそう思っているでしょうが)、道を尋ねてもみんながてんでんばらばらのことを答えたりするのですが、それでも決して怒らず、焦らないことが肝心だと身に染みました。
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 翌朝はやっと巡礼に。といってもフランス語のおおざっぱな地図と目に見える建物を頼りに坂の多い街並を歩き、幾つかの教会を訪ねました。最後の一番大きい教会が、最初に駅に降り立った時に見えた大聖堂。中もものすごく広くて、聖テレジアとその両親の写真が大きく飾られ、綺麗にまつられていました。
 
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 テレジアは16歳でカルメル会のシスターになり、1897年に24歳の若さで亡くなるまで、「幼子のように小さき道をいく」ことを信条に、祈りの生活を続けた人です。死後、その自叙伝が有名になって、「幼きイエズスのテレーズ」と呼ばれ、列聖(聖人になること)されました。私がいちばん見たかったのは、今もきれいなままで眠っているというテレジア。その遺体は街中の小さなカルメル会の教会に安置されているのが分かり、やっとたどりついて、しばし、黙想を捧げました。花に囲まれ、透明のガラスの柩の中で横たわっているテレジアは、表現はおかしいですが、魔法が解けずにいる白雪姫のような美しさでした。
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 でも‥。そこでお祈りし過ぎたため?か、汽車の時間を間違えて乗り遅れてしまうというおまけが。パリからブリュッセル行きのタリスの変更に57ユーロも余計に払わないといけないはめになってしまいました。おかげさまで時間ができて、今、駅の食堂で、このブログの下書きを書いていますが‥。
 やっぱり、旅暮らしにも慣れ過ぎて、気の緩みが出ているのかな。今やっと、ベルギのルーベンに戻ってきました。今後は気を引き締めて残りの日々をお金も時間も有効に使いたいと思います。明日はジョス神父さまの運転で、日帰りでオランダに行く予定です。
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by hirotomo0301 | 2011-11-19 04:15

21年間続けた一地方紙の記者の仕事から足を洗い、2カ月半の世界13カ国周遊1人旅から帰ってはや半年。過去の日々を振り返りつつ、次の一歩を模索していきます。


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