my very precious days ーHIROSUE TOMOKO

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ベルギー 出会いと別れ

 私にとって初めての国、ベルギーに着いたのは10月17日の朝。あれから1カ月と3週間ほど。途中、他の国々を巡っていた時間もありますが、数えてみると29泊をこのベルギーで過ごしました。このうち13泊もしたルーベンは忘れられない街に。いま、ベルギーを離れてみて、本当になすべきことができたのか、自問自答することはありますが、それ以上に私の人生の中で、新たな人々との貴重な出会いがあったこと、それ自体に深い意味があったことを実感しています。
 体の調子が今一つなのをおして空港まで出迎えてくれ、日曜日を何度か一緒に過ごし、昔の高知や徳島、デルちゃんと一緒に暮らした想い出などを、忘れかけていた日本語を思い出しながら、一生懸命に話してくださったデフロイト神父様。そして、初日に初めてお会いした瞬間から、昔からそばにいて親しくしてくださっていた方のように、とても優しく、微笑みかけてくださったジョス神父様。このお二人に今、この時に出会えたことは、神さまのお導きにほかならないと思っています。
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 ジョス神父さまは、デルちゃんの故郷、コルトレイクに一緒に行ってくださっただけでなく、オランダであった従兄の神父さまのご葬儀に私も連れていってくださったり、ベルギー北東部にあるご自分の故郷、ZANDHOVENという街も案内してくれました。
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 ZANDHOVENというのは、砂の街という意味だそう。作物のあまり育たない土地のあまり良くないところらしいですが、そうは言っても、神父さまのお家は6000坪もある敷地に緑がいっぱい。今もお姉様が住んでいらっしゃるお家は、まるで絵本の「小さいおうち」のようで、思わず「かっわいい!」と声を上げてしまいました。玄関に掛けてある飾りと同じく、家のすぐ横には本物の3羽のガチョウがいて、「グワッグワッ、ギャー!!」と大歓迎? 「番犬」ならぬ「番鳥」として飼っているそうですが、そのダミ声にお尻をひょこひょこさせて歩く姿がこれまたとっても可愛く、心がなごんだ一日でした。
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          ◇         ◇        ◇
 そしてベルギーではお二人の神父さまのほかにもたくさんの神父さまたちにお会いすることができました。かつては宣教師がベルギーだけで3万人いたというだけあって、デルちゃんのお兄様のアントン神父さまはじめ、多くの神父さまたちは遠くアジアやアフリカや中南米などで宣教の人生を送り、晩年を故郷ベルギーで過ごしている方たちばかり。遠く離れた宣教地のことをずっと思いながら、静かな時を共有していらっしゃいました。ジョス神父さまのいるルーベンのスクート会の修道院には何度か訪問させてもらい、食事も一緒にさせてもらいましたが、いつも皆さんに温かく迎えていただき、本当に楽しいひとときでした。中には顔なじみになった方も。決して皆さんのことは忘れません。
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 さらに。ブリュッセルでは2度も日本語のミサにあずかる機会があり、こちらで生活する日本人のカトリック信者の方々と触れ合うことができました。みなさん、とても親切で、何か困ったことがあればいつでも頼ってください、とおっしゃってくださり、大変心強かったです。それぞれ、ベルギーの方とご結婚されたり、お仕事の関係で長くこちらで暮らしている方々が、お互いに助け合いながら、何よりも信仰を大切にして過ごしているのがよく分かりました。
 12月4日の日曜日には、御ミサの後で楽しいクリスマスパーティーにも参加することができ、私は何も持って行けなかったのにもかかわらず、美味しい手作りのお寿司やケーキをいただき、申し訳ないとともに、楽しく、嬉しかったです。皆さん、本当に、突然高知からやってきた、どこの馬の骨?とも分からない私のためによくしてくださって、ありがとうございました。心から御礼申し上げます。
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 この日は、パーティーの後、ブリュッセルのグランプラス近くのサン・ミッシェル大聖堂へ。クリスマスの恒例で、世界各国の人たちが作った馬小屋が飾られており、その中に、いつもこちらで日本語のミサをしてくださっているスクート会のヘイマンス神父さまが3週間ほどかけて全部自分でお造りになったという日本人らしいクリスマスをイメージした馬小屋があるというので、見に行ったのです。
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 ヘイマンス神父さまが日本で長く住まわれていたのは姫路。その想い出の姫路城と富士山をバックに、有名なキリシタン大名の高山右近や、あまり日本では知られていませんが(私も勉強不足で初めて聞きました)殉教死を遂げた式部西堀(1529〜1629)、その西堀の大切な箱を死刑場まで運んでいったという少年を、2000年前、東方からキリストの生誕をお祝いしにベツレヘムまで向かった3人の博士になぞらえ、和服を着たマリア様とともに美しく表現されていました。会場には数々の馬小屋がありましたが、このヘイマンス神父さま作の日本の馬小屋がいちばん注目を集めていたように思います。
          ◇           ◇           ◇
 そして、お世話になった神父さまたちとの別れの時がやって来ました。ジョス神父さまとはグランプラス近くの通りで。デフロイト神父さまとはブリュッセルミディ駅近くのバス停で。お二人とも最後まで優しく、私を励ましてくださいました。出会った日と同じく、この日の別れも一生、忘れられないでしょう。
 本当に今年は大震災があり、デルちゃんが亡くなり、私が会社を辞めることになり‥。そしてベルギーまで来てこんな数々の素敵な出会いがあり。とても不思議な思いがしますが、これが別れではないのを感じます。またきっと、再びお会いする日がすぐにくるので、両神父さま、どうかお元気で。お二人とも煙草(葉巻?)の吸い過ぎにはくれぐれも気をつけ、もっとお体を労ってあげてください。
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↑↑昔はブロンドの髪がたなびくイケメンだった(今も素敵な)ジョス神父さまと私。
↓↓まるでちょっとハンフリー・ボガートのようなデフロイト神父さま。
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 ベルギーで出会った全てのみなさま、本当にありがとうございました。
 さようなら。また会う日まで‥。人気ブログランキングへ
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by hirotomo0301 | 2011-12-07 18:00

21年間続けた一地方紙の記者の仕事から足を洗い、2カ月半の世界13カ国周遊1人旅から帰ってはや半年。過去の日々を振り返りつつ、次の一歩を模索していきます。


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