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小パリ?リエージュ

 ベルギー最後の一日は、ドイツ国境に近いLiegeへ。古くからヨーロッパ各地の交易の中継地として栄えてきたベルギー第5の都市で、主にフランス語を話すベルギー・ワロン(南部)地方の中心都市です。ジョス神父さまから、「一見の価値はある」と言われていた駅は、伝統的な建物かと思っていましたが、素晴らしく近代的、近未来的な建物でびっくり!
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 そして、街中はバスで10分ほど行ったところにあるのですが、そのサン・ランベール広場にあるプランス・エペック宮殿がなんとも見事。11世紀に建てられ、16世紀と18世紀に改修され、現在は裁判所などとして使われているそうなのですが、こんなすごい宮殿を真ん中に、クリスマス一色に染まった広場は壮観。ブリュッセル以上にクリスマスマーケットの屋台はたくさん出ているし、そり滑りが楽しめる台や、大小の観覧車などがにぎやかに回り、また、この広場はバスの一大ステーションになっていることもあって、子どもから大人までたくさんの人でごったがえしていました。
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 しかし、私がベルギーの最後に、このリエージュに来たのは、今までに回ったところのほとんどが、フラマン語(オランダ語の一方言のような言語)を話すベルギーでもフラマン(北部)地方だったので、ワロン地方の雰囲気にも触れてみたかったのと、ベルギーの7大秘宝の一つとされる「聖バルテルミーの洗礼盤」がとても美しいと聞いたからでした。
 その洗礼盤がある、聖バルテルミー教会を探して歩いていると、今までのベルギーにはなかった、変わった色と形の建物がありました。
 
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 ビザンチン風? これ教会?と思ってよく見ていると、「St.Barthelemy」の文字が。なんとここが聖バルテルミー教会だったのです。受付のおばあさんは、当然ながらフランス語しか話せないようで私を見て困ったような顔をされていましたが、入るのに2ユーロが要るようでそれを払うと、にっこり笑い、日本語の説明書きを持ってきてくれました。日本人と一目で分かってくれたようです。
 くだんの洗礼盤は入って後方に静かに置かれてあり、やはりこれまでにどの教会でも見た事のない素晴らしいものでした(写真では緑に光っていますが、本物はそんなことはありません)。
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 説明書によると、これは12世紀の金銀細工職人レニエによって鑞型法という技法で制作されたもの。まず鑞に彫刻を施し、それを粘土で慎重に覆って乾燥させた後、炉に入れ、粘土の型から溶けた鑞を流し出し、その空洞になったところに真鍮を流し込み、冷やした後で今度は粘土をはがしとり、真鍮を細かい粒子の砂を用いて磨き上げ、その後、薄い金箔で表面を覆って仕上げたのだそうです(なかなか難解で、想像しにくいですね‥)。
 描かれているのは洗者ヨハネがヨルダン川でキリストに施した洗礼の様子など、聖書に出て来る4つの洗礼の場面。これを下でブロンズ製の牛が支える格好になっています。牛は現在は10頭しか残っていませんが、もとは12頭いて、キリストの12人の使徒や、ユダヤの12の部族を表していたそうです。この教会は祭壇もひときわ輝いていて、とても美しいものでした。
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 教会を出て少し歩くと、「地球の歩き方」に、「脚力に自信のある人なら、両側の家の窓辺のおばあさんに『ボンジュール』なんて愛想をふりまきながら登ってみたら」と書いてある373段の石段が。
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 脚力に自信はなく、窓辺におばあさんもいる気配はありませんでしたが、まあここまで来たのだからと思ってなんとか登ってみました。最上段から見下ろした景色は、もう少し薄暗くなっていて目の悪い私には遠くまできれいに見えなかったのですが、遠くにムーズ川が流れているのも少し分かってやっぱりきれい。登って良かったと思えるものでした。
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 狭い坂道を歩いていると、あちこちの家の壁には、小さなマリア様やイエズス様の像が。やはり、ここワロン地方も、フラマン地方に負けず劣らず信仰心の厚いところなのだと思いました。
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 ホテルに帰るバスに乗ろうと、サン・ランベール広場に戻ろうとすると道に迷ってしまい、困っていたところ、英語がほとんど分からないのに(まあ、私もそうですが‥)高校生の女の子たちがわざわざ方向転換して、私を広場まで連れて行ってくれました。なんてかわいい子たち。フランス語でおしゃべりする様子は、ベルギーの女の子というよりはパリジェンヌみたいで、おしゃれなイルミネーションといい、リエージュはベルギーの小さなパリのような感じがしました。
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by hirotomo0301 | 2011-12-07 06:23

21年間続けた一地方紙の記者の仕事から足を洗い、2カ月半の世界13カ国周遊1人旅から帰ってはや半年。過去の日々を振り返りつつ、次の一歩を模索していきます。


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