中欧・列車の旅〜マケドニア・スコピエへ
中欧、と書きましたが、ここは中欧なんでしょうか。やっぱり東欧? 外務省のHPでは中欧の部類に入っているんですが‥。今日はベオグラードを朝7時50分に出発し、マケドニアの首都スコピエまで、なんと優に10時間、列車の旅を続けました。
最初に一緒のコンパートメントに乗ったのは、10歳の男の子とそのお父さん。ホテルの人が持たせてくれた私のお弁当のりんごを男の子にあげると、喜んですぐにカリカリ食べてくれ、お父さんも気さくに話し掛けてくれました。
彼らはベオグラードの近郊に住んでいるセルビアの人。お父さんのお父さん、男の子のおじいちゃんのところに2人で遊びに行くようです。近隣にはコソボのような今も情勢が緊迫しているところもあり、民族紛争の絶えない長い歴史を経て来た国々。コンピューター関連の仕事をしているというお父さんは,私が日本人と知ると「福島はどう?大丈夫?」とすぐ聞いてきました。やはり、今年は世界中の人の脳裏にHUKUSHIMAという単語が刻み込まれたようです。
翻って自国のことについては、肩をすくめて「セルビアの人は働く気がないから」。線路のすぐ脇に落ちているゴミの山を指差して、「汚いだろう」とも。紛争が激しいころ、物資を密輸入したりしていた人たちが車窓からあらゆる物を投げ捨てていた名残なのか、今も確かにずっとゴミが線路の横の林の中に落ちているのが見えます。長い間の紛争がやはり、人々に深い疲れや悪い習慣を残しているようです。
私がスコピエまで行こうとしているのを聞くと、「えっ、遠いよ。でもまあ、マケドニアはセルビア人もたくさん住んでいるし、いいところだよ」と教えてくれました。マケドニアとセルビアの違いは「little bit」で、「アルバニア人よりマケドニア人の方がずっといい」そうです。
2時間ほど乗って彼らと別れ、途中、NISという街の駅でまたたくさんの人が乗ってきました。車窓はだんだんと赤い屋根の街並みが目立つように。でももちろん、ベルギーのブルージュなどの赤い屋根の街並と違って、綺麗とは言えません。近くで見ると、戦争の痕なのか、大きな穴が空いていたり、廃墟のようになっている家も。それでも線路は続き、駅で止まるたび、出迎えの人と喜び合う姿も見られました。
子どもの笑顔は世界中、どこでもみんなの癒し。おばあさんは車内をうろうろし回る小さな男の子に釘付けで、なんとか気を魅こうと一生懸命。男の子は私たちのコンパートメントに入ってくるように。私の大きなスーツケースが気になるようで、ひざにも乗ってしばらく遊んでいきました。
そのおばあさんは、私に窓を開けて写真を撮ったら、と言ってくれ、「ほら、今がきれい」とか何度も言ってくれます(セルビア語?なのでさっぱり分かりませんが、たぶんそう言っていたはず)。私が記念に写真を撮らせてというと、すごく喜んでカメラ目線で笑顔をつくってくれました。
10時間の汽車の旅はそんな人々との出会いで、それほど退屈もせずに終わり、真っ暗なスコピエ駅に到着。しかし、そこで明日のギリシャのテサロニケ行きの汽車のチケットを買おうとしたところ、ギリシャの経済危機に直面することに。なんとギリシャの鉄道は6カ月前に破綻してもう走っていないというのです! 「線路は続くよ。どこまでも‥」ではなかったのですね。がーん。バスは日に1便朝6時発のがあるようなのですが、明日は日曜日でないようだし‥。さあ、どうしましょうか。
とにかく、ホテルに荷物を置いて、すぐ近くの賑やかな広場へ。すると、すごく綺麗な夜景が!
写真では伝え切れないのが残念です。スコピエってさすがに首都だけあって都会。とりあえず、明日の午前中はold townを観光に行ってきます。
最初に一緒のコンパートメントに乗ったのは、10歳の男の子とそのお父さん。ホテルの人が持たせてくれた私のお弁当のりんごを男の子にあげると、喜んですぐにカリカリ食べてくれ、お父さんも気さくに話し掛けてくれました。
彼らはベオグラードの近郊に住んでいるセルビアの人。お父さんのお父さん、男の子のおじいちゃんのところに2人で遊びに行くようです。近隣にはコソボのような今も情勢が緊迫しているところもあり、民族紛争の絶えない長い歴史を経て来た国々。コンピューター関連の仕事をしているというお父さんは,私が日本人と知ると「福島はどう?大丈夫?」とすぐ聞いてきました。やはり、今年は世界中の人の脳裏にHUKUSHIMAという単語が刻み込まれたようです。
翻って自国のことについては、肩をすくめて「セルビアの人は働く気がないから」。線路のすぐ脇に落ちているゴミの山を指差して、「汚いだろう」とも。紛争が激しいころ、物資を密輸入したりしていた人たちが車窓からあらゆる物を投げ捨てていた名残なのか、今も確かにずっとゴミが線路の横の林の中に落ちているのが見えます。長い間の紛争がやはり、人々に深い疲れや悪い習慣を残しているようです。
私がスコピエまで行こうとしているのを聞くと、「えっ、遠いよ。でもまあ、マケドニアはセルビア人もたくさん住んでいるし、いいところだよ」と教えてくれました。マケドニアとセルビアの違いは「little bit」で、「アルバニア人よりマケドニア人の方がずっといい」そうです。
2時間ほど乗って彼らと別れ、途中、NISという街の駅でまたたくさんの人が乗ってきました。車窓はだんだんと赤い屋根の街並みが目立つように。でももちろん、ベルギーのブルージュなどの赤い屋根の街並と違って、綺麗とは言えません。近くで見ると、戦争の痕なのか、大きな穴が空いていたり、廃墟のようになっている家も。それでも線路は続き、駅で止まるたび、出迎えの人と喜び合う姿も見られました。
子どもの笑顔は世界中、どこでもみんなの癒し。おばあさんは車内をうろうろし回る小さな男の子に釘付けで、なんとか気を魅こうと一生懸命。男の子は私たちのコンパートメントに入ってくるように。私の大きなスーツケースが気になるようで、ひざにも乗ってしばらく遊んでいきました。
10時間の汽車の旅はそんな人々との出会いで、それほど退屈もせずに終わり、真っ暗なスコピエ駅に到着。しかし、そこで明日のギリシャのテサロニケ行きの汽車のチケットを買おうとしたところ、ギリシャの経済危機に直面することに。なんとギリシャの鉄道は6カ月前に破綻してもう走っていないというのです! 「線路は続くよ。どこまでも‥」ではなかったのですね。がーん。バスは日に1便朝6時発のがあるようなのですが、明日は日曜日でないようだし‥。さあ、どうしましょうか。
とにかく、ホテルに荷物を置いて、すぐ近くの賑やかな広場へ。すると、すごく綺麗な夜景が!
写真では伝え切れないのが残念です。スコピエってさすがに首都だけあって都会。とりあえず、明日の午前中はold townを観光に行ってきます。
by hirotomo0301
| 2011-12-18 07:59