my very precious days ーHIROSUE TOMOKO

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シュテンダーさんのオルガン

 東京のいいところは、やっぱり、高知ではなかなか聴いたり、観たりできないような芸術や文化に触れられるところ。最近、教会でたまにオルガンを弾くようになり、本格的?なレッスンも始めたばかりの私にとっては特に魅力的な催しが、すぐ近くの新宿文化センターでありました。
 「ドイツオルガン音楽の元祖 ブクステフーデの後継者」とされる、エルンスト・エーリヒ・シュテンダーさんのコンサート! ドイツでは「最高の音楽性を持ったオルガニスト」と称される素晴らしい方のようで、そんな方の生演奏を聴けるなんて、なんて幸運なのだろうとわくわくしながら行きました。
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新宿文化センターのパイプオルガンはなんとこーんなの↑↑ 壁面いっぱいに銀色の太いパイプが長いのと短いのと整然とそびえ立つように並んでいて、すごい!!としか言いようがありません。
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 一番下のオルガンの部分がまたすごい!
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 鍵盤が4つ、両脇には幾つものレバーが並んでいて、もちろん脚鍵盤も。シュテンダーさんはこのオルガンのすべてを駆使して、オーケストラの曲をこの一台で演奏されるのです。
 曲目は、かのベートーヴェンの「運命」の第5番に始まり、エルガーの「威風堂々」やドヴォルザークの「新世界」の第4楽章など。私は、高校時代には恥ずかしながら吹奏楽部でトロンボーンを超下手くそながら演奏していたこともあって、そのときにも、「威風堂々」や「新世界」はみんなで合奏した曲なので、聴いているうちに、今でも覚えているトロンボーンの手が動きそうになって、完全に音楽の世界に入り込んでしまいました。ブラスバンドや交響楽団でやるのももちろんいいけれど、それをパイプオルガン一台で弾くのがまたほんとに、なんとも言えず‥。金管の荘厳な音色が鳴り響いたかと思えば、木管の繊細などこかくぐもったような優しい音色を奏でるオルガンの響きに、体ごと引きずり込まれるようでした。それにしてもすごい楽器ですね。
 シュテンダーさんはもちろん交響曲だけでなく、バッハの「トッカータとフーガ」などおなじみのオルガンの名曲も弾いてくださいましたが、脚鍵盤のなめらかな脚使いや、オルガンならではの弾き方に、本物のオルガンはこういうふうに弾くのか‥と感じいりました。私には一生無理ですけど、本当にいいものを聴かせてもらいました。
 この日は、シュテンダーさんの演奏だけでなく、日本のオルガニスト、児玉麻里さんの作曲による「フランシスコ・ザビエルの足跡」という曲を、児玉さんのオルガンと箏と尺八のトリオで奏でる演奏や、高千穂神楽とオルガンのコラボレーションもあり、ほんとにどれも素晴らしくてしばらく余韻に浸っていました。キリストの教えを伝える聖なる楽器であるパイプオルガンと日本文化の融合という発想も素晴らしいと思います。フランシスコ・ザビエルの足跡を、オルガン音楽に、しかも箏と尺八のコラボの音楽にイメージするなんて、きっと、だれも考えつかないことじゃないかな。フランシスコ・ザビエルはもとより、デルちゃんも聴いたら喜ぶだろうなあと思いました。代わりに聴けてほんとに良かったです。
             ◇         ◇          ◇
 しかも、幸せなことに、次の日も同じシュテンダーさんのチャリティーコンサートが大妻女子大の講堂でなんと無料であることが分かり、もちろん再び会場へ。ここのパイプオルガンはこんなの↓↓
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 前日の新宿文化センターのオルガンは舞台の真横にあって、私は自由席だったんですが、すぐそばのいちばんよく見える席に陣取れてじっくりとシュテンダーさんの手足の動きなどを観られたんですが、大妻講堂のオルガンは舞台の真正面。今度は客席の真ん中辺りに座ってゆっくり音楽を耳で聴きました。曲目は同じ「威風堂々」にトッカータとフーガなどでしたが、やっぱり微妙に音の響きが違うかなあ‥。まだまだそこまでよく聴きわけられないのが本音ですが、オルガンは一台一台違っていて、一つとして同じ響きのものはないのがほかの楽器とは違うところ。オルガニストの端くれ?(超えらそう‥)としては、早くその違いが聴き分けられるくらいになりたいです。
 最後に、気軽に写真撮影にも応じてくれたシュテンダーさんとのツーショットを。わたくしの見苦しい顔をお見せするのは本意ではないのですが‥。
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 背の高さがすごいでしょう?シュテンダーさん、軽く190㌢はあるんじゃないでしょうか。それで、あの繊細なオルガンの鍵盤を自在に操れるのは本当に驚きです! それにしても、オルガンはCDじゃなくて生で聴くもの。去年、ヨーロッパでいっぱいすごいパイプオルガンを目にしたけれど、もとよく観て聴いていれば良かったなあ‥と後悔するこのごろです。東京にいる間、せいいっぱい、高知では聴けない文化や講演に接して、いっぱい吸収して帰りたいと思っています。人気ブログランキングへ
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by hirotomo0301 | 2012-05-27 23:46

21年間続けた一地方紙の記者の仕事から足を洗い、2カ月半の世界13カ国周遊1人旅から帰ってはや半年。過去の日々を振り返りつつ、次の一歩を模索していきます。


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