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my very precious days ーHIROSUE TOMOKO

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祝“脱藩”ANNIVERSARY‥

 
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 我が家の紫陽花も見頃を過ぎ、今年も6月最後の日となりました。あの、デルちゃんの面影を求めて世界を放浪した旅からも気が付けば、はや半年が‥。旅をしていたのは約2カ月半ですから、もうその倍近く時間が経ったのですね。
 そして、すっかり忘れていましたが、今日6月30日は、私の退職記念日!!あの日、異例の立会人付き添いのもとで、会社の特別応接室に出向き、退職届を受理していただいてからちょうど1年と思うとやはり感慨深いものがあります。
 会社での21年3カ月は私にとってはかけがえのないものでした‥。高知生まれの高知育ち、一度も外の暮らしをしたこともない、さらに何の取り柄もない私を採用してくれた懐の深い会社。たくさんの先輩方や同僚のみなさんに支えられ、私も末端の1人として毎日の新聞づくりに携われたことは一生の宝物です。何よりも、地方紙の新聞記者という仕事をしていなければ出会えなかったたくさんの人に出会うことができ、この仕事をしていなければ見ることのなかったたくさんのもの(目には見えないものも含めて‥)を見、大切なものに気付くことができました。なんだか大学の延長で、21年間、それぞれにユニークな素晴らしい先生に囲まれた学校でずっと社会勉強をさせてもらっていたような気もします。
 時には、鶴の恩返しのコウが自分の羽を一羽一羽抜きなら機を織ったような気持ちで、本当は書きたくない記事を、辛くても書かねばならないと思って書いたこともありました(真実を伝えるのが記者の使命ですが、その影響を考えたとき、伝えるには辛過ぎる現実も多いのです‥)。幾つかの表彰状もいただいたりしましたが、私にとってはかえって重荷になったように思います(↓写真は表彰状の一部。一応、載せてみましたけど、決して、自慢する気は毛頭ございません)。
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 それにしても、1年何カ月か前の、特にあの震災が起きる前までは、もうこんな歳になるまで会社にお世話になったのだから、記者として、デスクとして微力ながらも全力を尽くして頑張る所存でいました。それが今、こんな180度違う毎日を送っているなんて!! 私は今の道を選んだことが神様の御旨だと信じていますし、まだまだぜんぜん夢には近づけていませんが、一歩一歩焦らずに頑張っていこうと思っています。
 ただ、21年間、朝晩(昼晩?)と、タイムカードを押し、守衛さんと言葉をかわし、2階へと上っていった、あの「道」をもう通ることがないと思うのは今でも辛いです。しかも、まるで夜逃げのように、日曜日の夜明け近くに1人で軽トラで荷物を運ばなければいけなかったのは(もちろん好きでそんことできるわけがありません‥)あまりにも悲しい事でした。会社が、仕事が大好きだっただけに、あの、最後の約2カ月間の日々を通じて負った心の傷は一生癒えないと思います。もっと大きな傷を負っている人に比べたら申し訳ないようなことかもしれませんが‥。
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 ↑今日、教会にパイプオルガンを弾きに行っていて、もらってきた枯れかけたユリ。
 それにしても。この1年間、本当にたくさんの心優しい人たちに励まされ、勇気をもらってここまで来ることができました。外国でもベルギーの神父樣方をはじめたくさんの人たちに出会い、神様の与えてくださった人生の意味を考え直すことができました。娘もなんとか東京で頑張っています。この小さな幸せを大切にしながら、毎日を明るく、好奇心を忘れずに生きていこうと思います。
 ちなみにデルちゃんの本の件は(ノンフィクションでなくフィクションにする予定)、じっくりと取り組んで3周忌までには形にしたいと思っておりますので、今後とも応援よろしくお願いします。
ではでは(ちょっと長く要らんことを書き過ぎですね^:)
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by hirotomo0301 | 2012-06-30 17:52

21年間続けた一地方紙の記者の仕事から足を洗い、2カ月半の世界13カ国周遊1人旅から帰ってはや半年。過去の日々を振り返りつつ、次の一歩を模索していきます。


by hirotomo0301
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