my very precious days ーHIROSUE TOMOKO

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神の前に頭を下げる

 日本に帰ってから、ここ何年か、高知にいてくださっている溝部脩司教様によるマルコ福音書の勉強会に参加しています。
 きょうは、3章のイエスが安息日に手の麻痺した人を直した箇所から、12人の弟子を選び、ペトロの家に帰ったところまでを司教様が解説してくださいました。
 ファリサイ派の人たちが、イエスが安息日に病気の人を治すかどうか固唾をのんで注目していたところに、イエスは敢えて出て行かれ、手の麻痺した人に「真ん中に出て来なさい」と命じます。同時に、人々に「安息日に律法で許されているのは、善を行うことか、悪を行うことか。命を救うことか、それとも殺すことか」と尋ね、黙っている人たちの前で、手の麻痺した人を治されます。
 これについて、司教さまは、「こんな人(例えば手の麻痺した人)こそ、真ん中に立たなければいけない」ということ、「私の求めている宗教は、手のなえた人に出会うことなんだ」というイエスのメッセージだと言われていました。
 この後、イエスの行った数々の奇跡を聞いて、ガリラヤだけでなく、ヨルダン川の向こう側やシドンの辺りからもたくさんの人々が押し寄せますが、イエスはこの群衆に押しつぶされないように弟子たちに小舟の用意を命じます。↓↓写真はガリラヤ湖↓↓
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 これについても司教さまは、「人々が『あなたは素晴らしい』とわっと押し寄せてくるということは、それ自体が誘惑。大事なのは、群衆に押しつぶされないよう、1対1の出会いを、一つずつ、大切にくみ上げていくこと」と説明してくださり、とても納得。「人から慕われれば慕われるほど、自分が一人にならなければなりません」と述べられて、強く共感しました。
 また、イエスが選ばれた12使徒について、司教さまは、「怒りやすくて喧嘩っぽい。飽きっぽくて最後もイエスを裏切る」ペトロをはじめ、計算高いフィリポや、厚顔でいばっているバルトロマイなど、「どの人も欠点だらけ。ものすごく優れた人はいない。教会というのはそういう玉石混合だということ。そんな男たちをイエスは選んだ」と強調され、その欠点だらけの男たちの共通点として、「自分の先入観ではなく、イエスの言葉を素直に受け入れているところ」を挙げられました。
 神から選ばれた、ということは、12使徒もそうですが、ある意味、「苦しみのどん底に落とされていくこと」とも。イエスは「天の父は、善人にも悪人にも雨を降らせてくださる」ということも言われていますが、「人の目から見て神から排除されているような者をこそ、神は選ぶ」。最後に、「あなたが神様に選ばれた理由は、神の前に何もできないと分かって、神の前に頭を下げたからです」と言われた言葉がこの日いちばん心に残りました。
↓↓写真はガリラヤ湖近くにある山上の垂訓の記念の教会↓↓
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by hirotomo0301 | 2012-01-28 00:26

安住の地を求めて

 今日も、いつものいちばんブログを更新しやすいカフェに来たので、少し自分を追い込むためにも新しい文章を書いてみることにしました。
 非日常の世界から日常へと戻るのがいかに難しいか、ということをここ10数日、実感しています。もちろん、非日常の世界に身を置いていないと生き生きと動けない自分というのも情けない話で、本来なら、非日常の中で得たものを日常の中で生かしながら、新しい日常を始めるのが理想的なのですが、なかなかそう簡単にはいかないんですね。日本に帰るなりさまざまな現実問題を突きつけられて、やはりそもそもが精神的に弱い私はつい、現実逃避の道を選んでしまい自己嫌悪に陥る‥という悪循環な毎日を送っています。
 こんな自堕落で駄目な私ですが、それはそれで、こんな毎日でも一度しかない「presious days」であることに、いまふと気づきました。タイトルを変えようかと思いましたが、やっぱり人間だれでも、どこでどんな毎日を送ろうが、神様からもらった「presious days」を生きていることには代わりはないのです。
 そんなわけで(いささか強引なふりですが)、少し旅を振り返り、これまで載せていなかった写真をアップしてみようと思います。前にも少し書いたかと思うのですが、今回の旅だけでなく、最近は海外に行くたび、その土地のお墓を見るのに凝っているので、世界のお墓特集を‥。
 まずは、ジョン万次郎とともに遭難し、ハワイで亡くなったジュウスケさんの墓を探し求めて行ったハワイの墓地。だだっ広いグラウンドにただ石が埋め込まれている感じでした。 
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 次はベルギー、シモン神父さまの故郷ALIKOMの近郊にあり、シモンズ家代々?のお墓もある墓地です。
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 私の旅行中に亡くなられたジョス神父さまの従兄にあたる神父さまも葬られたオランダの墓地にも行きました。
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 そして、ジョス神父さまの故郷にも教会の敷地内にお墓がたくさんありました。
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ここからはベルギーとオランダの国境が幾つもある街で見掛けた墓地。かわいい?納骨堂もありました。こうやってみると、ベルギーもオランダもあまりお墓に差はないようですね。
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 私がいままで見た中でいちばん好きな墓地は一昨年初めてフランスのルルドに行ったとき、ベルナデッタが乳母のもとに預けられていたという村の教会で見たお墓です。ピンクの陶器で作られた愛らしい花が遠慮がちに、でも故人の優しい笑顔を思い浮かべることができるように添えられていて私もあんな風に葬られたいなあと思いました。その写真をアップしたいと思うのですが、どうもPCの中に見つからないので、今回の旅でルルドに行ったとき、入り口のところに飾られていたたくさんの十字架を代わりに。
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 そしてやっぱり、一度載せましたが、世界でも美しいお墓の10本指の中に入るのではないかと思われる地中海を見下ろすギリシャのお墓の前回とは違うショットを。
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 さて最後はなかなか見られない珍しいお墓を。十字架もどこにもない石の箱のような柩が並ぶイスラエルのユダヤ人の墓地です。神殿もあるエルサレムの旧市街地の聖地を見下ろすようにオリーブ山の斜面にあるのですが、中の遺体は不敬にも神殿の方に足を向けて入れられているそう。なぜかというと、救世主が現れた時に、速攻で走って行けるため、だそうで、あらためてユダヤ教の不思議さを感じました。
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 でも世界にはもっともっと不思議なお墓がたくさんあるのでしょうね。安住の地を探し求めて?、またあちこち見て回りたいと思います。
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by hirotomo0301 | 2012-01-19 16:46

そして‥2012年

 帰国して13日。高知へ帰って12日。この間ずっと頭の中はぼぉっと靄がかかっているようで、何もする気が起こらないような、だらけた日々を送ってしまっている私ですが、ベルギーやヨーロッパのあちこちで今もこのブログを見てくださっているかもしれない方々のために、久々にブログを更新しようと思います。
 
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 2012年は、高知市の鷹匠町にあるカトリック中島町教会で迎えました。昨年4月にはデルちゃんのお通夜やお葬式も行われたところです。まだクリスマスの余韻がさめやらない聖堂は、静かな夜にささやかなイルミネーションがきらめいてヨーロッパの教会にも負けないくらいきれい。ミサは零時ちょうどに始まり、娘と2人、気持ちも新たに黙想することができました。
 私の教区の江ノ口教会(以前は新本町教会という名前でした)でもかつては毎年、深夜のニューイヤーミサがあり、家族で紅白を見終わってから、テレビの除夜の鐘を聞きながら支度をし、教会に向かったものでした。まだまだ小さかったころ、お正月だけは病院から外泊で帰ってきているおばあちゃんを妹と一緒に支えながら、車から下り、教会への道を手をつないで歩いたような記憶もあります。クリスマスも好きだけど、お正月も大好きでした。
 けれども時は移り、江ノ口教会では今はお正月の深夜のミサはやっていません。中島町教会でも来ている人は数人でした。お陰で第1朗読が急に当てられてしまいましたけど。「主があなたを祝福し、あなたを守られるように。主が御顔を向けてあなたを照らし、あなたに恵みを与えられるように。主が御顔をあなたに向けてあなたに平安を賜るように」という「民数記」の一説を一語一語かみしめながら読みました。

               ◇           ◇

 さて。私の故郷、高知県は、日本列島の沖縄をのぞく4つの島のうち、いちばん小さな、四国のほぼ南半分を占めています。広い広い太平洋に面して東西に長い長い海岸線が続くと同時に、背中には深い緑に抱かれた四国山脈が横たわっています。街中から少し行けば海も山もあって、豊か過ぎるぐらいの自然に恵まれたところです。
 日本の中では、高知と言えば南国、というイメージが強いのでしょうし、実際、そうなのですが、今年のお正月はここは高知?というような、私にとってはほとんど初めての景色も見ることができました。新年の3日、友達と一緒に山の中にある温泉に行ったのですが、朝起きてみると、予想外の雪景色が広がっていたんです!
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 前日までは寒くても晴れていたし、天気予報でもそんなことは言っていなかったので、ほんとにびっくり。ついつい高校時代に行ったスキー研修を思い出し、「ここって新潟?」って言い合っていました。高知市内では絶対(98%)見られない景色なんですが、ちょっと山に入るとこういうこともあるのです。

              ◇              ◇

 気が付くと、もう明日は10日。娘にとっては高校生活最後の3学期の始まりです。「もうちょっとだから。頑張って」。私も一緒に頑張りたいと思います。時間を無駄にすることなく。
そんなことを考えながら、きょう1人、高知市の五台山から眺めた、向かいの山に沈んでいく夕陽です。2012年は日本中の、世界中の人々が平穏第一に暮らせますようにーー。
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by hirotomo0301 | 2012-01-10 00:25

21年間続けた一地方紙の記者の仕事から足を洗い、2カ月半の世界13カ国周遊1人旅から帰ってはや半年。過去の日々を振り返りつつ、次の一歩を模索していきます。


by hirotomo0301
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